お知らせ・新着情報
1月13~15日に、第40回民間保育園経営研究セミナーを開催し、35都道府県から398名が参加しました。
公定価格の格差是正で処遇改善を実現しよう~基調シンポジウム
セミナー1日目の基調シンポジウムは、公定価格の格差是正問題を正面から取り上げました。現場で切実になっている保育士不足問題や保育事故の実態を切り口に、そうした実態の背景に公定価格の問題が横たわっていること、まずどこから改善を求めていくのかを、村山祐一さんが熱く語りました。保育士不足の実態は役員の岡千加雄さん(大阪・あおば福祉会)、保育事故の問題は平沼博将さん(大阪電気通信大学)から報告いただきました。また、会場からの質問も多く出されました。
講座・分科会で学びと交流を深める
2日目は、午前に講座、午後は分科会(会計講座のみ1日通し)で、学習と交流を深めました。
午前の講座では、伊藤周平さんが児童福祉法24条1項の意義について、社会保障全般の動きとからめて講演しました。今回のセミナーではじめて講師をお願いした藤田孝典さんも好評でした。
午後は、8つの分科会に分かれ交流しました。第8分科会は「講演と交流」と銘打って『今、学校で何が起こっているのか』をテーマに、朝日新聞記者の杉原里美さんの講演と指定報告(東京・武蔵野緑会)を聞いて交流するという形式にとりくみました。
権力と対峙し報道!望月衣塑子さん
2日目は各地の活動報告、記念講演。今年立ち上げる社会福祉法人の全国組織準備会、無償化に伴う副食費分の公定価格減額に関して福岡市との交渉を続けている紅葉会、台風19号による豪雨被害を受けた東京・尾山台保育園、から報告をいただきました。記念講演は、東京新聞記者の望月衣塑子さん。力のこもった講演でした。
感想より
○すべての子どもを守る最後の砦が児童福祉法24条1項、大切だと思う。一方、地域で手を取り合って運動を進めることがやりづらく困っている。施設類型間で分断して公的保育を解体しようとする動きがあるが、あきらめず訴え続けたい(茨城・事務長)
○村山先生の具体的提案はタイムリー。法人や組合でも共有して運動にいかしたい。(兵庫・理事長)
○シンポジウム最後に伊藤周平さんがフロアから発言された一言「子どもを守るための緊急提案」に、よ~し!と希望を感じました。(三重・園長)
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