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2015.04.21
新制度は完成された制度ではない―新制度実施にあたって、全保連が見解発表

 全国保育団体連絡会は、さる3月末に、見解『「子ども・子育て支援新制度」の実施にあたってすべての子どもの権利保障と保育の拡充のためにいま必要なこと』を発表しました。
★全保連見解はこちら>>>2015.3.31新制度の実施にあたっての見解(全保連)

 新制度は成立の過程で、保育関係者の運動や政治的な駆け引き等の影響を受けて、当初案とは違う形になってきたため、大変複雑な仕組みになっています。まず、この仕組みを理解することが重要であるため、問題点をしぼり内容と改善点を解説しています。そして、新制度は完成された制度ではなく、施行後も改善を求めて運動をしていくことが重要であることを強調しています。
 保育の歴史を振り返れば、保育を必要とする保護者や地域の要望が、ポストの数ほど保育所を!という大きな世論の声となり保育所をつくらせてきました。その中で、乳児保育や障害児保育、給食の充実などをかちとり、全国的にも普及させてきました。多くの民間保育園は、そういった歴史の中で生まれ、今に続いています。
 新制度が実施されたとはいえ、問題・課題はこれからさらに明らかになってきます。あらためて、新制度の内容や問題点を学び、改善につなげよう、という意識的な取り組みが重要です。
 職員や保護者、地域の保育関係者と、この見解をつかい学習・論議を行っていきましょう。